【黒島】レンタサイクルの自由度が高すぎた
こんにちは!
少しずつブログを書くことにも慣れ始めました、sakiです!
今回は、離島のお土産話シリーズ第2弾として、黒島の話を書こうと思います。
「黒島」という名前の島は、国内にいくつかあるのですが、
仔牛の名産地、黒島
黒島といえば、と訊かれて挙げられるキーワードは
①ハート型 ②ウミガメ研究所 ③牛 かなと思うのですが、
実際に行ってみると、牛の印象が強く残ります。
仔牛の生産が主要な産業になっていて、ここから様々な地域に出荷された牛が、それぞれ生育地の名のついたブランド牛へと育っていくのだそうです。
なんと、牛の数は人口の10倍以上。
島の大半が牧場になっているので、沖縄なのに北海道にいるような錯覚に陥りそうになります。笑
そんな黒島での、印象深かった思い出をご紹介します。
※5年ほど前の話なので、現在はどうなっているか分かりません。読み物としてご覧ください。
自由すぎるレンタサイクル(借りる編)
石垣島からフェリーに揺られること、約30分。
黒島に到着したのは、13時半ごろ。
その日は、黒島観光後、石垣島に戻って宿泊する予定だったので、
最終のフェリーが出る17時過ぎまで島内を見て回るつもりでした。
決して大きな島ではなく、起伏もほぼないので、
レンタサイクルが最適とガイドブックで読んでいたため、
フェリー乗り場を出てすぐのレンタサイクル屋さんへ向かいます。
2階建ての建物の2階に受付カウンターがありました。
申込は、利用者リストに名前と電話番号、利用時間を書くだけ。
私より前の方の利用時間を見ると、2時間が多かったです。
それを見て、一瞬どうしようかな、と逡巡しましたが
「時間が余ったら、海でも眺めていればいっか」と思い直して
予定通り、4時間と記入。
すると、それを見たオーナーさんが、
「え?4時間?ここは何も見るところないよー?1時間もあれば1周できちゃうし、写真撮って回ったって2時間で十分だよ。本当にいいの?」と。笑
謙遜というよりも、ガチで心配しているかのようなトーンで言われ、戸惑う私。
私「いいんですー、時間もあるのでゆーっくり見て回ります」
オ「絶対早く戻ってきて時間余っちゃうよー。いいならいいけど、まぁ早く戻ってきたら、ひとつ前の時間のフェリーで戻ってもいいしね」
と、見るものないよアピールがすごい!
(もちろん親切心で言ってくれています)
その反応が面白かったので、そして時間もあったので、
そのまま少しお話させてもらって、見るべきところも教えてもらって
(見どころあるじゃない!笑)
じゃあそろそろ、自転車お借りして出発しようかなという雰囲気に。
そこで、何と言われたと思います?
「外にある自転車、好きなの乗って行っていいよー」
…え?
いま、なんて??
レンタサイクルって普通「あなたはコレ使ってくださいね」とあてがわれない?
好きなの乗って行って、って、初めてなんですけど。笑
本当に「じゃあねー」と見送られてしまったので、
外で自転車を見てみると、大きさも色も様々なものがたくさん。
その中から自分に合いそうなサイズを探します。
本当にセルフ!超自由!
一般的なあてがわれる形のレンタサイクルだと、自分で選べないから
「もうちょっと綺麗めなのが良かったなぁ」とか
「あの色が良かったなぁ」とか
心の中で思ってしまうこと、ありますよね。
このスタイルだと、自分で好きなものを選べる!
もちろん、選ぶことに時間をかけすぎるのは本末転倒なので、
最終的には「ま、これでいっか」となるのですが、納得度が高い!
なんか、手抜きなようで、コレいいかも。
と、思ってしまいました。
自由すぎるレンタサイクル(返す編)
今回は、レンタサイクル屋さんの話なので、
黒島の観光については割愛しますが、ほんの少しだけ。
一言で言うなら、最高でした!
個人的には、八重山諸島で一番好きな島かもしれません。
景色を眺め、牛を眺め、カフェでお茶もして
4時間たっぷり使い切って大満喫してきました!
さぁ、フェリーの時間に合わせて港に戻り、
目の前のレンタサイクル屋さんへ返却に向かいます。
自転車を、もとあった場所に置いて、2階のカウンターへ。
建物に入ると、学校帰りの男子高校生が4人ほどお喋りしていました。
放課後のたまり場になっているのかぁ、微笑ましいなぁ、と
思ったはいいのですが、
肝心の、オーナーさんがいない。
気配すらない。
船の時間もあるので、勇気を出して、高校生に声をかけました。
私「レンタサイクル屋さんのおじちゃん、いませんか?」
すると
高「あーいないっすね、釣りかなぁ」
…??
私「あの、自転車返しに来たんですけど、どうしたらいいでしょう」
高「そうなんすね、じゃあ、言っときますよ」
私「えっと、それで大丈夫ですか?このリストの〇番目の者です」
高「わかんないけど、大丈夫じゃないですかね」
私「すみません、もうすぐフェリーに乗らないといけないので、何かあれば連絡くださいとお伝えください。よろしくお願いします」
返却手続きは、こんな感じでした。
その後連絡は来なかったので、大丈夫だったようです。
まさか、いないとは思いませんでした。笑
高校生がいてくれてよかったです。
彼らがいなかったら、結構不安だっただろうな(悪いことはしてないんだけど)。
ありがとう、あの時の高校生。
都会では出会えない、自由な気風
離島への旅を繰り返していると、日頃の生活では絶対に出会えないような
自由な生き方・働き方を目の当たりにすることがあります。
今回の黒島でのできごとも、そのひとつ。
お店の営業時間=拘束時間ではないし、
レンタサイクル屋さんのおじちゃんにとっては
釣りも大事な仕事かもしれない(漁師と兼業している方も結構多いです)。
島民同士が、互いに信頼し合って、互いに助けあっているのが
観光客である私にも伝わってきます。
この自由さ、フレキシブルさは
一見古いようで、新しい働き方にも見えて、すごく好きです。
いち観光客の勝手な希望ではありますが、
離島のこういう文化は変わらないでいてほしいなぁと思います。
あれ、感想になっちゃった。笑
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。